寒時は闍梨を寒殺し

(寒きゃ寒いで歯を鳴らし)

熱時は闍梨を熱殺す

(熱きゃ熱いで汗だくに)

とはいうものの、過ごしやすいこの季節は、じっくり坐るのにうってつけです。「座禅儀」には、坐るにあたっての準備として、「万事を休息し身心一如にして動静隔てなく、その飲食をはかりて多からず少なからず、その睡眠を整えて節ならず恣ならず・・・」と、事の中庸たるべきを説いています。

 空腹でも満腹でもなく、寝過ぎてもいず、寝不足でもなく、「いい塩梅」で坐れる季節が秋です。

 今月は例会日が変則的ですが、大濠公園日本庭園の秋の静けさを感じつつ、心地よく坐るのもいいですよ。ちなみに画像の字は、すべて「秋」と読みます。