大展礼拝(だいてんらいはい)

 参禅をする者は、すべからく師家の前で「大展礼法」を行います。これは両膝、両肘、額の五点を地につけ、さらに拝をした両手のひらを裏返して、図のように耳の高さまで上げるものです。これは仏の足を頭の上に頂く意を表しており、仏教における最も丁寧な礼拝の形と言われています。私たちはこの拝を行うことで日常を脱し、師家との一対一の商量の場に向かう決意を新たにするのです。